新型コロナウイルス感染症の影響も含め、世界の情勢が驚くほどのスピードで変化しています。
日本も同じで、世界の流れに遅れないようにしなくてはなりません。
そのため、経済産業省は、「リスキリング」を提唱し始めました。
そして、このリスキリングの取り組みは様々な企業で行われています。
リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身に付け実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」です。
今までは、主に企業の人材戦略として行われてきました。
しかし、自分の人生の在り方を考え直し、新たにスタートしだすことが増えてきた社会において、避けて通れないものとなってきました。
変化の激しい社会に必要とされ続けるために新しいスキルを修得する必要性が出てきました。
つまり「自分をアップデートする」ということです。
学び方にも多様性が出てきており、今までのように書籍やセミナーで学ぶだけでなく、SNSやオンラインでの学びも増えてきました。こういった新しいテクノロジーを利用した学び方は、今後主流となってくるでしょう。
「リスリング」とは、何か?
「リスリング=学び直し」という表現が多いですが、基本的な意味としては「Reskill(リスキル)」という言葉で「新しいスキルを再習得させる」という意味です。
もともとリスキリングという言葉は、海外で生まれた言葉で、「組織が従業員に新しいスキルを再習得させる」というのが正解となります。
なぜリスキリングが生まれたのか?
海外では、デジタル化が進むにつれ「技術的失業(Technological Unemployment)」が大きな問題として注目されました。その解決策の一つとしてリスキリングは生まれたのです。
「技術的失業」とは、新たなテクノロジーの投入によりオートメーション化された業務に対し、人員を必要としないために雇用が失われる社会的課題のことを指します。
身近に感じられる雇用としては、PCやスマートフォンのスキルについていけない方たちの再就職先がほとんどないことを指します。
今後、デジタル化されることで消失していく仕事はどんどん増えていきます。
わたしたちは、その流れを止めることはできません。
わたしたちは、その流れに乗るためにリスキリングをすることで、失業を防ぐのです。
DX時代に入ったことで、企業は人材戦略としてリスキリングが注目しているのです。
リスキリングことはじめ。
では、リスキリングが必要だと言われても「何から始めたらいいのか?」ですよね。
簡単に取り組めることから始めるのが一番です。
例えば、
私生活をデジタル化してみる。
以外に今の仕事でリスキリングをする機会が少ないと感じるなら、まずは私生活にデジタルを取り込んでみる方法です。
有名なもので「Amazon Alexa(アレクサ)」や「Google Home」といった、AIアシスタントを利用した技術です。
また家電などでは、「スマート」という言葉が付いてくるものを使ってみるとよいでしょう。
これは、スマートフォンやタブレットでも使用されている技術ですので、容易に生活に取り込むことができると思います。
デジタル分野の専門用語を学んでみる
デジタル技術を学ぶ上で、ほとんどの方が挫折する理由が「デジタル専門用語」です。
業務において理解のできない用語が出てくると、それだけでストレスが溜まることがあります。
自分が携わっている業務に必要なデジタル専門用語から徐々に視野を広げていきデジタル専門用語に触れていくとよいと思います。
新しい職業を探す。
リスキリングを進めていくことで、どのような仕事があるのか?これを浅く調べてみる取り組みをしていきます。
今まで知らなかった職種などを見つけることができるでしょう。
とくにデジタル先進国では、日本にはない新しい職種がたくさんあります。
リスキリングを進める方向性がより具体的なものに変化して自分のスキルが向上するでしょう。
リスキリングは、様々な国と企業で活用されています。
「社内に新しいアイデアが生まれる。」
「業務の効率化が図れる。」
「社員に取り組んでもらえる。」
といった、企業にとってのメリットが大いに見込めます。
新型コロナウイルス感染症は、世界中で猛威を振るい世界の情勢を大きく変化させ、人々の価値観も変えてしまいました。
ビジネスの変化も例外ではなく、時代により求められるスキルや人材が変化してくるため、リスキリングの必要性はより一層高まることでしょう。
わたしたちは、こういった外部からの環境の変化に柔軟に対応していかなければなりません。
自分を成長させる手段として「自分を成長させるリスキリング」が必要となるのです。