|英検とは?
英検 (EIKEN) は、日本で最も古い英語検定であり、外国人による英語教育試験である。受験者は、英語能力を9段階(5級から1級、そしてPre-1級、Pre-2級、準2級)で証明することができる。英検は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションから成り立ち、リスニングとライティングはコンピューターで採点される。スピーキングは、試験官との面接形式で行われる。また、英検のスコアは、海外留学や転職など、様々な場面での英語能力の証明として利用される。
|英検各級について解説
|英検5級を解説
英検5級は、英語初心者向けの基礎的な英語力を測る日本の英語検定試験です。以下に英検5級に関する情報をまとめました。
【対象者】
英語をあまり勉強したことがない初心者
【内容】
・リスニング:日常生活の中でのシチュエーションにおける簡単な英会話を聞き、簡単な質問に答えることが求められる
・リーディング:日常生活で使われる基本的な英単語や英文法の理解と簡単な文章を読んで内容を理解することが求められる
・ライティング:簡単な英文を書くことが求められる
・スピーキング:簡単な英会話をすることが求められる
【出題形式】
選択式
【受験料】
2023年現在、一般受験で3,800円
【合格基準】
・リスニングとリーディングの2科目の合計点が、満点の50点中30点以上
・スピーキングとライティングの2科目の合計点が、満点の50点中30点以上
※4科目合計で、満点の100点中60点以上
【試験日程】
年に4回、3月・6月・9月・12月に実施されています。
【合格のメリット】
英検5級は、英語初心者にとって初めての英語検定試験として、英語学習の目標設定に役立ちます。また、英語の基礎的なリスニング・リーディング・スピーキング・ライティング能力が評価されるため、将来的に留学や海外旅行をするための基礎的な英語力を身に付けることができます。
|英検4級を解説
英検4級は、英語を勉強し始めてから1年半から2年程度の学習者が受験することを目安とした英語能力試験です。主に日常会話や簡単な英文読解、文法、単語力などが試されます。具体的には、下記のような内容が含まれます。
聴解:基本的な日常英会話やアナウンスを聞いて、簡単な質問に答えることが求められます。
読解:簡単な英文を読んで、主旨や内容を理解し、簡単な問題に答えることが求められます。
文法:基本的な文法事項についての理解や、簡単な文章作成が求められます。
単語・表現力:基本的な英単語や表現を理解し、使いこなすことが求められます。
英検4級は、英検5級よりもより高度な英語能力が必要ですが、それでも初心者レベルの英語学習者でも合格することができる試験です。合格することで、英語力の向上を実感することができます。
|英検3級を解説
英検3級は、英語を基本的な表現から応用的な表現に至るまで広く理解し、コミュニケーションの場面で自分の意見を述べたり相手の話を聞いたりするための英語力が求められるレベルです。具体的には、以下のようなスキルが必要とされます。
基本的な文法や語彙の理解
簡単な日常会話やメールのやりとりができるコミュニケーション力
簡単な読み物や聞き取り問題に対する理解力
試験形式は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能に加えて、文法・語彙の問題があります。スピーキングは、相手との簡単な会話ができることを証明するための面接試験です。
英検3級に合格することで、日常的な英語表現に自信を持ち、英語に触れる機会が増えることで、英語力の向上が期待できます。
|英検準2級を解説
英検準2級は、英検の中でも中級レベルにあたる資格です。英語での日常会話やビジネスシーンでのコミュニケーションができるような英語力が要求されます。具体的には、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を問われます。
リスニングセクションでは、英語のリスニング力を測るために、短い会話や長文の中から情報を抽出する問題が出題されます。リーディングセクションでは、英語の長文読解力が求められ、文章の内容を理解し、問題に答えることが求められます。ライティングセクションでは、英作文能力を測るため、テーマに関する文章を書く問題が出題されます。スピーキングセクションでは、英語での日常会話やビジネスシーンでのコミュニケーションができるかどうかを測るために、テーマに関する話題を自分なりに話す問題が出題されます。
英検準2級に合格するには、中学校程度の英語力が必要です。日常的な英会話ができる程度のリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの能力が求められます。
|英検2級を解説
英検2級は、英語でのコミュニケーションにおいて広範囲かつ深い知識が必要な上級レベルの資格です。主に、ビジネスやアカデミック分野での英語力を問われます。以下は、英検2級の概要です。
読解:長文や図表を含む様々なテキストを読み、内容を理解することが求められます。
聴解:標準的な英語の会話やニュース、講演などを聴き、内容を理解することが求められます。
文法・語彙:複雑な文法や多義語を含む語彙を使い分けることが求められます。
発話:与えられたトピックについて自分の意見を述べ、議論をすることが求められます。
実用英語:ビジネスやアカデミック分野での英語表現や読解力が求められます。
英検2級は、英語力の高いビジネスパーソンや大学生を中心に受験者がいます。合格率は低めで、正式名称は「日本英語検定2級」です。
|英検準1級を解説
英検準1級は、英検の上位級であり、実用英語技能検定試験の準2級と1級の間に位置します。
英語において高度な語彙力や文法力を必要とするレベルであり、ビジネスシーンなどでの高度なコミュニケーション能力を必要とする場面で活躍できる英語力が求められます。
試験内容としては、長文読解や英作文、ディスカッションなどが含まれ、日常英会話からビジネス英会話まで、広範囲な英語力を問われます。また、文法や語彙、表現力なども高度なレベルが要求されます。英検準1級を取得することで、海外での留学やビジネスシーンでの活躍にも役立つ英語力を身につけることができます。
|英検1級を解説
英検1級は、英語力の高い人を対象とした、日本英語検定協会が実施する最上位級の英語検定です。日本国内外の企業、大学、研究機関などで高い評価を得ており、日本で最も難易度が高いとされています。
英検1級の試験は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つの項目から構成されており、それぞれについて高度な英語力が求められます。例えば、リスニングでは、英語をネイティブスピーカーが話す速度で聞き取ることが求められ、リーディングでは、難解な英文に対する理解力が試されます。また、スピーキングにおいては、自分の意見を述べることや、議論をリードすることが求められるため、高度な英会話力が必要です。
英検1級の取得は、日本の大学院入学資格認定試験の英語試験としても認められています。さらに、日本の大手企業や国際的な企業でも、英検1級の取得者を積極的に採用している傾向があります。
|まとめ(英検とビジネス)
英検は、一定のレベルの英語力を証明する資格であり、ビジネスにおいても有効です。
特に、グローバルなビジネス環境において、英語を使ったコミュニケーションがますます重要視されている現代では、英検の取得は、英語力をアピールする手段として役立ちます。また、英検を取得することで、自己研鑽の意欲や語学力の向上に取り組んでいる姿勢をアピールできるという点も、ビジネスにおいて有利に働くかもしれません。ただし、英検だけがビジネスに有効かどうかは、その人の職種や業界によって異なるため、単純に判断することはできません。