ビジネス成功したいなら英語と英会話を修得すべし。

少しずつでも英語を理解し、自分の英会話スキルを向上させようと思う。

英語の読み方は?英語の発音を調べたら良くなった?|英語の発音のルールを知る

 発音を正確にするためには、「英語の発音ルールを知る」「正しい発音で繰り返し練習する」という2つの勉強法がおすすめです。しかし、間違った発音で練習しても意味がないため、まずは英語の発音ルールを基本から学ぶ必要があります

<目次>

 英語の読み方や発音の仕方は、まず「英語学(えいごがく)」を知ることから始まります。

「英語学」とは?  

 言語学の一分野で、現代言語学の方法論に基づいて英語が持つ特徴などを理論的に記述する学問のことです。ただし、英語教育は通常は英語学の範囲には含まれません。

 英語は本来屈折語ですが、現代の英語に限っては孤立語の特徴が顕著にあります。そのため、活用体系が崩れ、前置詞が発達しています。また、ロマンス諸語系の語彙が多く使われているため、綴り字と発音との対応関係には多種の規則が存在する言語なのです。

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英語の発音について  

 日本では、「ネイティブのような発音になりたい!」と思っている人は、実は「アメリカ人のような発音になりたい!」となんとなく思っていることが多いようです。しかし、英語を話す人の中で、ネイティブスピーカーは「6人に1人しかいない」ため、ネイティブのような発音が必要ではない状況が多く存在します。

 ビジネス英会話を体験したことがある人なら納得してくれますが、ネイティブ英語といっても実に67ヵ国もあります。もちろん国が違えば、ネイティブ同士でも発音やアクセントが違うため言葉が通じないことが多々あるようです。東南アジアでは、「どこの国の英語がわかりにくいですか?」という質問をすると「アメリカ人」と回答するアジア人がほとんどだそうです。

英語は、発音記号を活用するのがよい  

発音記号とは?  

 発音記号とは、文字の読み方や音を表す記号のことです。

 発音記号を知っていると喉や舌、唇の動かし方がわかるため正確な発音ができるため、発音記号を使うことで日本語にない発音を区別することができます。

 日本では、英語の読み方にカタカナ表記を使用することがありますが、カタカナ表記には限界があります。

 母音と子音を合わせると40個以上あると言われています。

 発音記号のほとんどは、アルファベットの音と関連しているため、比較的覚えやすいです。

 

 ・発音記号は、文字の読み方、音を表す記号。

 ・発音記号を知っていると喉、舌、唇の動かし方がわかるので、正確な発音が再現できる。

 ・日本語にはない発音を区別するために、発音記号を活用することは有効。

 ・アルファベットの音と関連する発音記号が多いので、覚えやすい。

 

発音記号を覚えるメリットとは?  

 「発音記号」とは、文字で音を表すための記号のことで、これを知ることで正しい発音や、聞いた単語を正確に再現できるようになるため、英語学習においては重要なものです。

 発音記号を理解することで、喉や舌、唇の正しい動かし方がわかり、正しく単語を発音できるようになります。また、実際に音声を聞いたり、口元を見たりしなくても単語が読めるので効率的に学習でき、リスニング力が上がるとも言われています。

 発音記号を理解することは、英語学習の効率化、リスニング力の向上、発音の上達が期待でき、結果、英語でのコミュニケーション能力やリスニング力が向上するため、大きなメリットがあると言えます。

英語の発音は、難しい! よく間違えられる発音とは何か?  

 英語は、日本語にはない音で発音をします。日本人が、苦手とする発音は何か?発音記号を詳しく見ていきましょう。

 

英語の母音を知る  

 日本語は、「5つの母音」しかないのに対し、英語には「合計15個の母音」があります。

 代表的な「英語の5つの母音」を紹介します。

  ①[æ]|[a]でも[e]でもない

  ②[ʌ́]|「ア」とは若干異なる母音

  ③[ɑ:]と[ɑ:r]|長母音とは?

  ④[ə]|あいまい母音のひとつ

  ⑤[ei] [ou] [au]|二重母音とは?

 

[æ]|[a]でも[e]でもない  

 [æ]は、英語の「map」「hat」「Japan」などに使われる母音であり、日本人は「ア」と発音しがちですが、英語では「ア」と「エ」の中間の音です。この音を発音するためには、「ア」と「エ」を同時に発音する感じを意識する必要があります。

 正しい発音が重要である理由として、日本語の「ア」で発音すると全く別の意味で伝わることがあります。例えば、「bag」を「バッグ」と日本語の「ア」で発音すると、「bug(虫)」と誤解される可能性があります。

 正しい発音をすることは、相手を混乱させないためにも重要ということなんです。

 

「ア」とは若干異なる[ʌ́]について  

 [ʌ́]の音は、日本語の「ア」とは異なり、「力を抜いた」、「あいまいな」、「暗い感じ」で発音されることが多いです。この音は、「but」「come」「umbrella」などの単語で使われます。

 

 ③長母音の[ɑ:]と[ɑ:r]  

 長母音とは、母音を長く発音することを指します。

 例えば、[ɑ:]は「あー」と長く伸ばした音を表します。また、最後に[r]の音がつく[ɑ:r]は、先ほどの[ɑ:]の発音の最後に舌を丸めて[r]の音を足します。この発音は、「car」「arm」「star」などの単語で使われます。

 

あいまい母音[ə]  

 「ə」は、英語で最も使われるあいまい母音で、「at」「hello」「fur」などの単語に含まれます。

 音は、日本語の「ア」と「ウ」の間にあたり、正しい発音には、口を大きく開けずに力を抜いて短く発音することがポイントです。

 

二重母音の[ei] [ou] [au]  

 「二重母音」とは、1つの音節に2つの母音をまとめた音のことであり、例えば、[ei]、[ou]、[au]などが含まれます。それぞれの発音方法と例単語は以下の通りです。

 ・[ei]は「エィ」と発音し、例えば「eight」、「break」、「late」などに使われます。

 ・[ou]は「オゥ」と発音し、例えば「note」、「road」、「know」などに使われます。

 ・[au]は「アゥ」と発音し、例えば「out」、「cow」、「now」などに使われます。

 後ろの母音を弱く発音して、2つの音節にならないようにすることが大切です。また、「エー」と伸ばした音にならないようにも注意が必要な母音です。

 

英語の子音を知る  

 英語の子音は、22種類あります。

 代表的な「英語の7つの子音」を紹介します。

  ①[r]と[l]|日本人には難しい

  ②[θ]|「ス」となりがちな

  ③[J]|単純な「ジェイ」ではない

  ④「v」と「b」|発音の違い

  ⑤「f」|日本語には無い発音

  ⑥[ʃ]と[ʒ]|発音の違い

  ⑦[z]と[ð]|発音の違い

 

[r]と[l]|日本人には難しい  

 「r」と「l」の発音は、似ているため聞き取りづらいとされますが、練習すれば聞き分けができるようになります。

 「l」は、日本語の「ラリルレロ」と同じ方法で舌を前歯の後ろに当てて発音し、「r」は舌を巻いて口の奥で発音し、上あごには付けないようにすると上手にできます。

 

[θ]|「ス」となりがちな  

 [θ]は、「think」「three」「theater」などの単語に含まれる子音で、「th」の発音と言われます。

 日本語の「サシスセソ」と似ていますが、英語では発音の仕方が異なります。舌を上下の歯の間に挟んで空気を押し出すことがコツで、よく似た音に「s」がありますが、歯の間から空気を出す点が異なります。注意点として、「think(思う)」と「sink(沈む)」のように似た音の単語があるため、正しい発音をすることが重要な子音です。

 

[J]|単純な「ジェイ」ではない  

 [J]は、英単語の「you」「cute」「year」などに含まれる子音で、「ジェイ」と表記されますが、「ユ」と「イ」の中間の音として発音されます。

 唇を横に引いたまま「いやっ」と発音するとよいです。この音は、「渡り音」と呼ばれ、次に続く母音の「ウ」の音に繋がります。例えば、「you」は「ィユゥー」、「cute」は「キィユゥート」となります。

 

「v」と「b」|発音の違い  

 日本人が、[v]と[b]の音の違いに苦戦する理由として、[v]が日本語にない音であるため聞き分けが難しいとされているためです。

[b]は、破裂音で上下の唇をピタッと合わせた状態から唇をパッと離して発音する。一方、[v]は、摩擦音で上の前歯で下唇を軽く噛んだ状態で息を出すように発音します。

 

「f」|日本語には無い発音  

 [f]という音も日本語にはない摩擦音であるが、[v]との違いは[f]が無声音である点です。

 [f]は、アルファベットの「f」で表され、例えば「fan」「funny」「future」などの単語に含まれます。発音方法は、上の前歯で下唇を軽く噛んだ状態で息を出して音を出す点で[v]と同じですが、無声音であるため音は出さず、空気だけが抜けるように発音します。

 

[ʃ]と[ʒ]|発音の違い  

 [ʃ]は、「sh」の音で「she」「shell」「push」などに含まれる音で、日本語の「シャ・シュ・ショ」に近い発音になります。

 [ʒ]は、「ジャ・ジュ・ジョ」の音に近く、「vision」「illusion」「treasure」などに含まれますが、この音を含む単語はあまり多くありません。

 [ʃ]と[ʒ]の違いは、[ʃ]が無声音であるのに対し、[ʒ]は有声音であることで、両方とも口を「ウ」の形にして前に突き出して発音します。

 

[z]と[ð]|発音の違い  

 [z]と[ð]の音の違いは、[z]は日本語の「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ」に近く、[ð]はアルファベットの「th」の音で、日本語にはない音になります。

 [ð]は、有声音なので、喉を震わせながら舌を前歯で噛むようにして発音します。

 [z]は、無声音であり、[ð]と同じように舌を噛みながら「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ」と言うイメージで発音します。

 

英語の発音の特徴について  

 英国英語とアメリカ英語には発音の違いがあり、英語母語話者には違和感を与えることがあります。

 この違いには、いくつかの要因が影響しているため、英語の発音ルールを理解し、正しい発音を練習することが上手に発音するために重要となります。

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英語の発音が良くなるために大切な3つのこととは?  

 ① いろいろな国の英語に触れること

 ② 英語の発音のルールを知ること

 ③ 実際に声に出して練習すること(シャドーイング

リエゾン|英語の発音で絶対に覚えておきたい4つのルールとは?  

 日本人が英語を聞き取りにくい理由の一つに、「英語の発音ルールである「リエゾン」を知らない」、「意識していない」ことが挙げられます。

 リエゾンとは、文章中の2つ以上の単語の繋がりによって起こる音声変化で、日本語にはないため、日本人は英語のリエゾンに対する意識が低く、英語が聞き取れない原因の一つとなっています。

 そのため英語の発音を上達させるためには、リエゾンを理解することが大切で、英語の「リスニング力」「スピーキング力」を向上させることが望めます。

 

発音(リエゾン)に大事な4つのルールとは?  

 リエゾン」は、①「連結」、②「脱落」、③「同化」、④「弱形」の4つに分けられます。

 英語の発音やアクセントを勉強する場合は、単語単位ではなく、文章やフレーズ単位で「リエゾン」の発音ルールを含めて学習する方が効果的です。以下では、4つのルールについて詳しく説明します。

 

「連結」|複数の単語を連結して発音する  

 英語には「リンキング(連結)」と呼ばれる、単語と単語をつないで発音するルールがあります。

 それは大きく3つのパターンに分けることができ、1つ目は「子音+母音」、2つ目は「母音+母音」で、その場合、「w」の音が入ります。最後に3つ目は「母音+子音」で、単語をカタカナで表すと、「thank you」が「センキュー」となります。

 このようにリンキングを意識することで、より自然な発音が改善できるようになるのです。

 

「脱落」|発音しない  

 「脱落(リダクション)」は、もともと単語内にある音が発音されなくなるルールです。

 例えば、「good day」では「d」が消え、「just kidding」では「t」が消えます。また文末の音が発音されない場合もあり、例えば、「I will see you at the shop.」では最後の「p」は発音されないのです。

 

「同化」|発音を変える  

 「同化(アソシエーション)」は、音が繋がった時に発音が変わるルールであり、「連結(リンキング)」よりもスペルと異なる音に変化することが特徴です。

 例えば、「could you」は「クジュー」、「miss you」は「ミッシュー」と発音されます。

 

「弱形」|重要度が低い単語は弱く発音する  

 英文中で重要性が低い単語は弱く発音するルールを「弱形」といいます。

 文章中で重要な意味を持つ単語は強く発音することが正しい発音です。

 

 以上、英語の発音を改善するためには、「連結(リンキング)」、「脱落(リダクション)」、「同化」、「弱形」のルールを意識することが重要で、文章やフレーズの単位で意識することが大切です。

発音を練習するための効率のよい方法とは?  

 以下の7つが、発音練習を効率よく行う方法です。

  ① シャドーイング

  ② ディクテーション

  ③ フォニックス

  ④ 理想のアクセントに触れる

  ⑤ リエゾンに慣れること

  ⑥ 継続的に学ぶ

  ⑦ コーチングサービスで学習

 

シャドーイングを行う。  

 「シャドーイング」とは、英語の音声を聞いて真似して自分も英語を発音する練習方法であり、通訳者の訓練方法として使われていました。

 シャドーイングをすることで「リスニング」、「スピーキング」、「語彙力・英文法理解」が上達するメリットがあります。自己流の誤った発音を直すことができますが、初心者には少し難しい場合があります。シャドーイングの詳しい練習方法は、別の記事で解説したいと思います。

 

ディクテーションを行う。  

 「ディクテーション」は、英語のリスニング力を上げるための学習方法で、聞いた英文を書きとることで「スピーキング」や「ライティング」のアウトプットに慣れたり、文法力が向上する効果があります。

 

フォニックスを理解する  

 「フォニックス」とは、英語のアルファベットの音について学ぶことで、初めて見る単語でも発音を想像しやすくなる学習方法です。

 日本語の「あいうえお」とは異なり、英語のアルファベットの音と名称が一致しないため、音と文字を紐付ける練習が必要です。しかし、フォニックスを理解することで、初めて見る英単語でも読むことができるようになります。

 

理想のアクセントに触れる  

 「イギリス英語」や「オーストラリア英語」など、目指す英語に合わせたアクセント練習が必要です。現在は、アプリを使った発音練習が手軽に行えます。

 自分の目的に合わせたアプリを選び、学習した発音を実際の会話でアウトプットすることで、発音矯正が身につくようになります。アプリで学習したら、英会話で発音を練習しましょう。

 

リエゾンに慣れる  

 リエゾンを学ぶことで、発音を改善できます。

 リエゾンに慣れると、英単語の発音やアクセントだけでなく、文中で英単語の音声変化にも注目することでより効果がでます。

 

継続的に学ぶ(無料サイトの活用)  

 せっかく良い発音を学んでも、継続的な意識がなければ忘れてしまう可能性があります。

 今は、スマートフォンを活用して、通勤時間などに継続的に学習することができます。様々なアプリを利用してみてください。

 

コーチングで計画的な学習をする  

 「英語を学ぶ目的」、「現在の英語レベル」、「適した学習方法」は個人によって異なるため、自分に合った学習方法を見つけることが重要になります。

 コーチングでは、学習コンサルタントが最適な方法で英語力を向上させるためのサポートを提供してくれます。英会話を継続的に行うことが、英語力向上の秘訣であることに加え、効率的に英語力を上げるためのコツも学習することが望めます。

英語の発音についての疑問あるある  

 英語の発音について、あるあるな疑問を少しピックアップしました。

  ①発音練習に、英語の聞き流しは効果的なのか?

  ②発音が上達するまでの期間は?

  ③イントネーション(抑揚)は、やっぱり大事なの?

  ④発音練習にアプリは効果はあるの?

  ⑤発音記号を覚えるのは必須なのか?

  ⑥英語の発音って、どこまで気にすればいいの?

 

発音練習に、英語の聞き流しは効果的なのか?  

 聞き流す英語の理解度が最低80%以上であることが効果的であり、20%以上理解できない英文は何度聞いても理解が難しいため、自分に合った英文を選ぶことが重要です。

 

発音が上達するまでの期間は?  

 1か月の練習で発音が十分改善され、1週間でイントネーションやアクセントの知識を得ることができると言われていますが、発音記号を理解して無意識に発音するまで約1か月かかるとされています。

 音読やシャドウイングを継続することで、英語の上達が格段に速くなります。さらにネイティブな発音を目指す人は、約1年間勉強を続けることを推奨するとされています。

 

イントネーション(抑揚)は、やっぱり大事なの?  

 イントネーションはコミュニケーションに重要であり、自分の感情を伝えるための要素です。

 意識すれば上達できる部分であり、英語話者の発音を聞いて学ぶことが大切と言えます。

 

発音練習にアプリは効果はあるの?  

 発音練習にアプリを使用することは有効ですが、実際にトレーナーと話し、アドバイスを受ける方がより効果的であるともいえます。

 

発音記号を覚えるのは必須なのか?  

 文法や単語だけでなく、発音記号を覚えることも重要だが、必須ではないと思われます。ただし、英語の音を理解する上で役に立つことが多いので、発音記号はある程度覚えておくことが望ましいと思います。

 

英語の発音って、どこまで気にすればいいの?  

 英語の発音でネイティブレベルを目指す必要はありません。まずは相手に伝わる英語を目指すことが大切だと思います。

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オンライン英会話は、発音学習に効果的なのか?  

 英語の発音は、「リエゾン」、「発音記号」、「フォニックス」など基本的な発音ルールを学んだ後、繰り返し練習することで向上しますが、コミュニケーションにおいて発音よりもグローバルな耳を育てることが重要だと考えられています。

 グローバルな英語力をつけたい場合は、いろんなバックグラウンドを持った人と話す習慣を持つことが重要なため、オンライン英会話は効果的といえるでしょう。

 

まとめ  

 英語を学ぶ目的がグローバルコミュニケーションである場合、ネイティブのような発音を身につけることよりも、グローバルな耳を養うことが重要であると思います。

 世界中の様々な英語を聞き取れるようになる英語力が、今後求められるでしょう。

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